クルマの規格によって納付額が変わる自動車税。金額が大きく感じるのは「車検期間分」をまとめて先払いしているからです。自動車税の納付は年に一回。自動車重量税の納付は車検ごと。それぞれの役割と納税する形態を把握することによって、廃車時の還付金の計算を確実にすることができます。特に金額の大きい自動車重量税は、車種や規格によって様々ですので、自分の車はどれに当たるか知っておきましょう。

自動車重量税とは?

自動車を保有する場合にかかる税金のうち、今回ご紹介する自動車重量税は国税にあたります。
その他、自動車税や自動車取得税は都道府県に納付義務が発生する地方税です。
自動車重量税はその名の通り購入予定の自動車の重量に応じて課税される税金です。
納税義務者は自動車検査証の交付を受ける方、および車両番号の指定を受ける方で、先述の車検証の交付、又はナンバーの指定を受ける時までに該当金額の自動車重量税印紙を自動車重量税納付書に貼り付けて納付します。
自動車重量税の特徴は、車検の有効期間分を先払いする点です。新車で自動車を購入した場合は初回の車検は3年先なので、3年分の重量税をまとめて納付し、次回の車検時からは車検有効期間が2年になるので2年分の重量税は納付する形になります。
2010年4月1日から0.5tあたり6300円/年から5000円/年に減額される措置がとられています。ちなみに次世代自動車は年度あたり2500円の減額です。

エコカー減税による減税措置もあります さらに、2009年4月1日より、いわゆるエコカー減税が実施され、優遇措置が取られることになりました。低排出ガス車や低燃費車など、一定の基準をクリアした自動車に対して減税措置がありますので、新車購入時の重要な選定ポイントとしてチェックしておきましょう。
また、2012年1月27日に閣議決定された2022年度税制改正法案の中でエコカー減税の実施延長が盛り込まれ、一定の燃費、排ガス基準を満たす自動車に対しては重量税を段階的に減免する措置が取られることになっています。
自動車重量税は2015年4月末までの延長が決定しています。ただ、2015年4月末までの期間の中で減税されるのは1回のみなので注意しましょう。
自動車重量税は0.5t刻みで課税されます。例えば1.6tから1.9tの場合は2tの重量税が課税されることになります。新車購入時に自動車重量税をチェックし、納付の際に金額に驚かない準備をしておきましょうね。